清原容疑者、20代女子大生と結婚直前だった 夜の街で奇行、目撃証言数々

覚醒剤を所持したとして、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)。警視庁組織犯罪対策5課が東京都港区東麻布の自宅マンションを急襲したとき、清原容疑者は左手に、覚醒剤を使用する際に使う注射器を持ったままだった。違法薬物に溺れた球界のヒーロー。汚れた身でありながら、清原容疑者には結婚を考える20代の恋人がいたという。人生の再スタートを切る直前の現行犯逮捕だった。

 警視庁によると、2日夜に家宅捜索した際、清原容疑者は注射器1本を手に持っていた。リビングのテーブルの上と台所の戸棚にも、それぞれ1本ずつ注射器が裸で置いてあり、寝室の床では、黒ずんだガラスパイプ1本が見つかった。

 清原容疑者は「注射器やガラスパイプは覚醒剤をやるときに使っていたものです」と供述し、5日には尿から覚醒剤の陽性反応が出たことも判明。捜査関係者によると、パイプの黒ずみ具合などからも同容疑者の常習性が強く疑われるという。

 違法薬物まみれの身だというのに、清原容疑者には真剣に結婚を考える女性がいた。事情を知る関係者がこう証言する。

 「清原容疑者と交際していたのは、銀座7丁目のクラブでアルバイトをしていた20代前半の女性で、都内の大学に通う一般人。これまで清原容疑者が付き合ってきた人とは違うタイプで、同棲(どうせい)に近い状態で結婚の話も出ていたと聞いている」

 今回の逮捕で、清原容疑者は栄光と功績のみならず、人生の再スタートを切るはずだった伴侶も失う可能性がある。
堕ちた球界のヒーローは一体どこで違法薬物を覚え、溺れていったのか。転落劇の背景を探れば探るほど女と酒、奇行のエピソードに突き当たる。

 「普通じゃなかった」

 昨年10月ごろ、清原容疑者を六本木の飲食店で見かけたという飲食店関係者はその様子をこう振り返る。キャバクラ嬢らしき女性を数人従えて来店した同容疑者は、その場で不可解な言動を繰り返していた。

 「男性店員の股間に向かって空気銃を撃って悦に入ったり、厨房(ちゅうぼう)から包丁を持ち出して机に突き刺したりもしていた。突然、『幽霊が見える』と言いだしたときにはその場の空気が凍り付いた」(飲食店関係者)

 関係者によると、清原容疑者は睡眠薬精神安定剤も常用していたといい、その影響なのか、足元がおぼつかない状態になったりすることもあったという。

 夜の街でのエピソードはこれだけではない。

 「行きつけのショーパブで脱いで暴れたりすることもあった。キャバクラに勤務するお気に入りの女性店員にストーカーまがいの行為をしてトラブルになったこともある」とは別の関係者
浮名には事欠かず、「離婚以前から不倫関係にあったとされるのが、銀座の高級クラブに勤務する40代のベテランホステス。閣僚経験のある大物議員が通う高級クラブの40代のホステスとも噂があった。ただ、2人とはすでに関係が切れているようだ」(事情を知る関係者)。

 違法薬物との接点に関しては、「“夜の女性たち”との交遊の中でクスリを覚えたのでは」との証言を得た。

 清原容疑者を知る芸能関係者は「彼は、西武(ライオンズ)時代から銀座に出入りして、高級クラブに勤務する女性たちと何度も浮名を流した。彼は年上のスラリとした女性が好みで、付き合った女性の中にクスリの常習者がいて、それが彼の覚醒剤使用をエスカレートさせたともいわれている」と話す。

 警視庁の調べに清原容疑者は「誰かと一緒に使用するためでも、譲るためでもない。自分で使うために持っていた」と供述。あくまで1人で使用していたと主張しているが、一緒に使った人物はいなかったのか、警視庁は徹底捜査している。