「番長」逮捕でギャグ漫画「かっとばせ!キヨハラくん」が休載決定 クワタは“悪役”キャラで登場

 覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された元プロ野球選手、清原和博容疑者がモデルの野球漫画「かっとばせ!キヨハラくん」(河合じゅんじ作)の休載が決まった。小学館コミック誌『コロコロアニキ』に連載されてきたが、まさかの“主人公”逮捕によって同誌ホームページ上で「諸般の事情により休載といたします」と説明、読者に謝罪した。事件発覚後、漫画の存在がマニアの間でにわかに注目を浴びていた。

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 ■桑田も「クワタ」で登場

 「かっとばせ!キヨハラくん」は、甲子園を沸かせ、西武の「黄金期」を支えた球界の元スター・清原容疑者をモデルにしているが、あくまでフィクションという設定である。威圧的な「番長」ではなく、とぼけた雰囲気のキヨハラの“ボケぶり”をコミカルに描いている。



 実在のプロ野球選手をモデルにした漫画といえば、1970年代から80年代にかけて人気を博し、映画化された「がんばれ!!タブチくん!!」(元阪神田淵幸一が主人公)が有名だが、「キヨハラくん」にはPL学園時代から「KKコンビ」といわれた桑田真澄氏も「もう一人の主人公」として登場し、キャラが立っている。興味深いのは、漫画の中のクワタは“悪役”キャラで、キヨハラはむしろ「善人」として描かれている点だ。高校時代からのライバルの「確執」を皮肉を込めて表現し、読者の笑いを誘ってきた。

 1980年代後半から90年代にかけて男子児童の間で人気の月刊誌『コロコロコミック』(小学館)に連載されていたが、2014年に大人向けの『コロコロアニキ』で復活。『コロコロ』を卒業した“大人”の読者らに支えられてきた。この漫画を通じて、野球好きになった読者も少なくない。

 ネット上には「不世出のスターに裏切られた」と落胆する声がある一方で、「読者層はアラフォー世代が中心。それほど神経質になることはない」と継続を訴えるファンの声が出ていた。

 

 

かっとばせ!キヨハラくん は清原逮捕を予言していた!? -